イワカゲワラビ Dryopteris laeta
オシダ科 オシダ属
生育している環境:千曲川左岸沿いの人家が点在する丘陵地。スギやコナラなどの夏緑広葉樹が生える混生林。訪れた丘陵地では狭い範囲に集中して生育していた。ただ周辺の地域を広範囲に調べたわけではないのでこの地域でどのような分布をしているかよくわからない。イワカゲワラビは好石灰岩性のシダで同じ生育範囲内ではナヨシダなどほかの好石灰岩性も確認されている。この周辺の地質は海成・非海成の地層。礫層でその礫層が崩れた地すべり地帯である。
観察された特徴:好石灰岩性のシダ。葉柄には淡褐色・膜質の鱗片が貼りつくようにしてつく。大形のシダで葉は50~80㎝、卵状披針形、白味を帯びた緑色。羽片は中軸にやや斜上してつき、羽片の形は基部小羽片が短縮し長楕円形。小羽片は深~中裂し裂片には鋭い鋸歯がある。胞子のう群は小羽片の中肋寄りにつく。






