山梨県白州竹宇の駒ヶ岳神社から駒ヶ岳を目指しました。
甲斐駒ヶ岳の北面は花崗岩(正確にはトーナル岩)の白い山です。その北麓は白州といい、花崗岩が風化した白砂の河川が流れます。鳳凰三山を含む甲斐駒ヶ岳一帯は中生代の古い地層の深部に新たに貫入したできた花崗岩の塊です。今回の北面から登るコースは山頂までこの花崗岩の白い岩の上を歩きました。山頂近くではコケモモ・ガンコウラン・クロマメノキなどたくさん生えていましたがもう実はつけておらず少し残念でした。
※北沢峠からの甲斐駒南面からの登山は混生岩地帯なので植生は豊かではないかと思っています。まだ歩いていませんが。
登山口の尾白渓谷はシダが見られそうでしたが、暗いうちに上り始めたので観察できませんでした。1000mあたりまでで普通に見られたシダはツヤナシイノデ・ホソバナライシダ・ハリガネワラビ・ジュウモンジシダ・ミヤマクマワラビ・ノキシノブの仲間・ヘビノネゴザなどでした。その後、標高を上げるとミヤマワラビ・シノブカグマ・シラネワラビ・ミヤマウラボシが普通に見られました。
ヒカゲノカズラ Lycopodium clavatum var. nipponicum
ヒカゲノカズラ科 ヒカゲノカズラ属
マンネンスギ Dendrolycopodium obscurum
ヒカゲノカズラ科 マンネンスギ属
稜線沿いの灌木の下に生育。マンネンスギはヒカゲノカズラとほぼ同じ場所で見られました。

(1)稜線沿いの灌木の下に生育するマンネンスギ
(2)マンネンスギ、胞子嚢穂
アスヒカズラ Diphasiastrum complanatum
ヒカゲノカズラ科 アスヒカズラ属
稜線近くの夏緑性の灌木林の下に生育。

(1)稜線沿いの灌木の下に生育するアスヒカズラ
(2)アスヒカズラ、側枝
スギカズラ Spinulum annotinumタカネスギカズラ Lycopodium annotinum var. acrifolium
ヒカゲノカズラ科 スギカズラ属
ダケカンバの林やその上のハイマツ林まで生育。この仲間(ヒカゲノカズラ属)の中では最も標高の高いところまで生育していた。最初タカネスギカズラとしたが、葉の辺縁に鋸歯があったかどうか確認していない。写真でも判別できない。葉は先の方まで幅があり針状にはならない。
(1)コケモモと共に生育するスギカズラタカネスギカズラ
(2)ハイマツ林の下に群生するスギカズラタカネスギカズラ
(1)(2)横走する主茎から側枝を立ち上げるスギカズラタカネスギカズラ
(1)スギカズラタカネスギカズラ、横走する主茎
(2)スギカズラタカネスギカズラ、胞子嚢穂
ヒメスギラン Huperzia miyoshiana
ヒカゲノカズラ科 コスギラン属
日陰のウエットな岩壁や崖の上の丈の低い木本・草本と共に生育。
(1)丈の低い草木と共に生育するヒメスギラン
(2)山道沿いのウエットな崖に生育するヒメスギラン
ヒメコケシノブ Hymenophyllum coreanum
コケシノブ科 コケシノブ属
コケシノブの仲間はホソバコケシノブとヒメコケシノブが見られました。ホソバコケシノブのほうが標高の低いところでも見られました。ヒメコケシノブは乾燥気味のオーバーハングした岩陰の割れ目に沿って群生。
(1)(2)岩陰の割れ目に群生するヒメコケシノブ
ホソバコケシノブ Hymenophyllum polyanthos
コケシノブ科 コケシノブ属
ウエットな岩壁に群生。

ウエットな岩壁に群生するホソバコケシノブ
ホソバコケシノブ(包膜辺縁鈍鋸歯縁)
コケシノブ科 コケシノブ属
包膜辺縁が緩い鋸歯を持つホソバコケシノブ。

(1)(2)包膜辺縁に鈍鋸歯があるホソバコケシノブ
オオバショリマ Oreopteris quelpartensis
ヒメシダ科 オオバショリマ属
ダケカンバが生育する明るい林床に生育。
(1)ダケカンバが生育する明るい林床に生育するオオバショリマ
(2)シラネワラビと一緒に生育するオオバショリマ
オサシダ Spicantopsis amabilis
シシガシラ科 シシガシラ属
標高2000m付近の切り立った崖に群生。葉の大きさは12~18㎝。胞子葉は、栄養葉より葉柄がやや長い程度で栄養葉に似ている。近い種類のシシガシラは標高の低いところから観察されます。
(1)切り立った崖に群生するオサシダ
(2)オサシダ、胞子葉(枯れている葉)
タカネサトメシダ Athyrium pinetorum
メシダ科 メシダ属
苔むした岩上に生育。岩上で痩せているためか小さく葉の大きさは25㎝ほど、葉身は三角状卵形、葉の質は薄い。
(1)岩上に生育するタカネサトメシダ
(2)タカネサトメシダ

(1)タカネサトメシダ、胞子上面
(2)タカネサトメシダ、胞子側面

(1)タカネサトメシダ、胞子上面
(2)タカネサトメシダ、胞子側面
ミヤマメシダ Athyrium melanolepis
メシダ科 メシダ属
コメツガやシラビソ、さらにダケカンバの林床で観察。樹林内の大きな株は2回羽状に分かれるが標高が高いところでは単羽状ぽっくなる。
(1)ミヤマメシダ
(2)ミヤマメシダ、葉柄基部の黒色の鱗片
ミヤマヘビノネゴザ Athyrium rupestre
メシダ科 メシダ属
葉の大きさは15~20㎝。葉柄基部の鱗片は広披針形・褐色・膜質で、葉柄最基部の鱗片には先端にわずかに栗色は入ることがある。葉身は単羽状で長卵形~広披針形。葉身下部の羽片は多少短縮する。包膜の辺縁には糸状の鋸歯がありほつれる。
(1)明るい登山道沿いに生育するミヤマヘビノネゴザ
(2)ミヤマヘビノネゴザ
(1)ミヤマヘビノネゴザ、葉身中部
(2)ミヤマヘビノネゴザ、葉身下部
(1)ミヤマヘビノネゴザ、胞子上面
(2)ミヤマヘビノネゴザ、胞子側面
(1)ミヤマヘビノネゴザ、胞子上面
(2)ミヤマヘビノネゴザ、胞子側面
ミヤマウラボシ Selliguea veitchii
ウラボシ科 ミツデウラボシ属
標高1500~2500mで観察。切り立った岩壁では普通に見られた。
(1)ミヤマウラボシ、胞子嚢群
(2)岩上に群生するミヤマウラボシ
ナガオノキシノブ Lepisorus rufofuscus
ウラボシ科 ノキシノブ属
葉は一般に細長く葉身の先は徐々に細くなり尾状となる。大きさは20~30㎝、幅は最大でも1㎝程度。
(1)岩上に群生するナガオノキシノブ
(2)樹幹に生育するナガオノキシノブ
(1)ナガオノキシノブ、葉身先端
(2)ナガオノキシノブ、葉身先端裏側
(1)ナガオノキシノブ、1つの胞子嚢を壊したようす
(2)ナガオノキシノブ、胞子のようす
(1)ナガオノキシノブ、胞子上面
(2)ナガオノキシノブ、胞子側面
(1)ナガオノキシノブ、胞子上面
(2)ナガオノキシノブ、胞子側面
夏の終わりの花
(1)コバノイチヤクソウ
(2)葉の辺縁に鋸歯があるコバノイチヤクソウ
(1)標高の低い樹林帯で見られたホツツジ
(2)標高の高い陽当たりのよいところで見られたホツツジ
(1)山頂近くで見られたミヤマホツツジ(タカネヒゴタイとミヤマアキノキリンソウのバック)
(2)稜線で見られたハナヒリノキ
(1)岩場でよく見られたイワカガミイワウチワ
(2)キバナバナコマノツメか
(1)ヤハズハハコかトダイハハコか
(2)ヤハズハハコかトダイハハコか、花
(1)(2)ヤマブキショウマ バラ科 ヤマブキショウマ属ユキノシタ科チダケサシ属の仲間
(1)岩の崖で咲くヒメシャジンか
(2)林床に生育するセリバシオガマ
そのほか花をつけている高山植物。トウヤクリンドウ、エゾリンドウ、ミヤマアキノキリンソウ、ハコネコメツツジなど。












































