甲斐駒ヶ岳(上部)に自生するユキノシタ科チダケサシ属あるいはバラ科ヤマブキショウマ属の不明種
伊那市在住の方が2023年7月26日に発見されました。「花はヤマブキショウマのように見えるのですが、葉はミヤマセンキュウのように細かく切れ込んでいる不思議な植物に出会いました」と、下の写真と共にご連絡をいただきました。この方は以前から伊那市で見られる野生の草花やシダを調べられており貴重な草花やシダの写真などを時々見せていただいていました。
まだ甲斐駒ヶ岳の現地で確認していませんが、葉は3回3出複葉、側小葉や頂小葉は深く切れ込み、花序の側枝はよく分枝しています。花は白~淡いクリーム色。植物体全体のサイズは異なるようですが葉の切れ込みの深さは朝鮮半島済州島に自生するタンナショウマ(バラ科ヤマブキショウマ属)や切れ込みが深いヤクシマショウマ(ユキノシタ科チダケサシ属)そのものかに似ています。すでに日本での自生の確認が報告されている種かもしれませんが、来夏には確認のために現地を訪れたいと思います。なお、これらの仲間の葉形は変異が大きいと伺っていますので、現地で花の形など詳しく観察できればよいと思います。2024年11月22日
甲斐駒ヶ岳には以前一度シダを観察するために歩いています。参考にご覧ください。⇒こちら
小葉が深く切れ込むチダケサシ属あるいはヤマブキショウマ属の植物%%とハコネコメツツジ
小葉が深く切れ込むチダケサシ属あるいはヤマブキショウマ属の植物、花序
葉は3回3出複葉に分かれ、小葉が深く切れ込むチダケサシ属あるいはヤマブキショウマ属の植物、葉は2回3出葉、小葉は深く切れ込む%%