群馬県‐埼玉県県境の石灰岩の岩峰を持つ山。2025年8月24日 二子山
西武秩父駅からバスを乗り継いで山麓の村に到着。ふもとの村からも山頂にそびえる石灰岩の岩峰を仰ぐことができます。沢沿いにスギ・ヒノキ林を登り詰めると2つの岩峰の鞍部に到着します。夏の日差しは非常に強く、特に岩峰周辺は厳しい環境でした。主に石灰岩上に生育するシダを紹介します。

クラマゴケの仲間

イワヒバ、ヤマクラマゴケが見られました。

ヤマクラマゴケ Selaginella tamamontana イワヒバ科 イワヒバ属

夏緑広葉樹が適度に日差しを和らげる石灰岩上に群生。側枝の先に0.5~1.0㎜の胞子のう穂をつける。タチクラマゴケに似るが胞子のう穂の有無で容易に区別できる。
石灰岩上に群生するヤマクラマゴケ。2025年8月24日 二子山
石灰岩上に群生するヤマクラマゴケ

ヤマクラマゴケ、側枝の先に胞子のう穂をつける。2025年8月24日 二子山 ヤマクラマゴケ、側枝の先に胞子のう穂をつける。2025年8月24日 二子山
①②側枝の先に胞子のう穂をつけるヤマクラマゴケ





コバノイシカグマの仲間

オウレンシダ Sitobolium wilfordii コバノイシカグマ科 イヌシダ属

山の麓から山頂付近までやや普通に見られる。
オウレンシダ、林床や岩の間など普通に見られる。2025年8月24日 二子山
オウレンシダ





ヒメウラジロの仲間

ミヤマウラジロ、イワウラジロが見られました。

ミヤマウラジロ Aleuritopteris argentea イノモトソウ科 ヒメウラジロ属

日陰の石灰岩の岩壁に生育していた。
日陰の石灰の切り立った岩壁下部に生育するミヤマウラジロ。2025年8月24日 二子山日陰の石灰の切り立った岩壁下部に生育するミヤマウラジロ

日陰の石灰の切り立った岩壁下部に生育するミヤマウラジロ。2025年8月24日 二子山 ミヤマウラジロ、葉の裏側。2025年8月24日 二子山
①日陰の石灰の切り立った岩壁下部に生育するミヤマウラジロ
②ミヤマウラジロ、葉の裏側

ミヤマウラジロ、葉の辺縁の胞子のう群。2025年8月24日 二子山 ミヤマウラジロ、葉の辺縁の胞子のう群。2025年8月24日 二子山
①②ミヤマウラジロ、胞子のう群





イワウラジロ Aleuritopteris krameri イノモトソウ科 ヒメウラジロ属

石灰岩の岩壁の岩の隙間に根を張りようにして生育。
石灰岩の岩壁に生育するイワウラジロ。2025年8月24日 二子山
石灰岩の岩壁に生育するイワウラジロ

イワウラジロ、葉の裏側。2025年8月24日 二子山 イワウラジロ、羽片裏側。2025年8月24日 二子山
①②イワウラジロ、葉の裏側

イワウラジロ葉の裏い胞子を抱える透明なレースのような膜。2025年8月24日 二子山 イワウラジロ葉の裏側、透明なレースのような膜。2025年8月24日 二子山
①②イワウラジロ葉の裏側、胞子を抱える透明なレースのような膜





チャセンシダの仲間

イワトラノオ、クモノスシダが見られました。

イワトラノオ Asplenium tenuicaule チャセンシダ科 チャセンシダ属

石灰岩上でも観察されたが、麓の砂岩・泥岩の岩上でもやや普通に観察された。
苔むした泥岩<del>石灰岩</del>上に生育するイワトラノオ。2025年8月24日 二子山
苔むした泥岩石灰岩上に生育するイワトラノオ




クモノスシダ Asplenium ruprechtii チャセンシダ科 チャセンシダ属

石灰岩の岩だなや割れ目では時々目にした。
石灰岩の岩棚にヤマクラマゴケと一緒に生育するクモノスシダ。2025年8月24日 二子山
石灰岩の岩棚にヤマクラマゴケと一緒に生育するクモノスシダ




ナヨシダの仲間

イワウサギシダ Gymnocarpium robertianum ナヨシダ科 ウサギシダ属

明るい石灰岩の岩の隙間や草付きによく見られました。
明るい石灰岩の岩棚に生育するイワウサギシダ。2025年8月24日 二子山
石灰岩の岩の隙間に生育するイワウサギシダ

石灰岩の岩の隙間に生育するイワウサギシダ。2025年8月24日 二子山 イワウサギシダ、胞子のう群。2025年8月24日 二子山
①石灰岩の岩の隙間に生育するイワウサギシダ
②イワウサギシダ、胞子のう群




イワデンダの仲間

2回羽状複葉のフクロシダ Hypodematium fauriei イワデンダ科 イワデンダ属

石灰岩岩峰下の渓流の脇の堆積した岩交じりの土壌でできた崖に生育する。大水が出たときに流されてきたものかもしれない。
岩交じりの土壌でできた崖に生育する2回羽状複葉のフクロシダ。2025年6月7日 二子山
岩交じりの土壌でできた崖に生育する2回羽状複葉のフクロシダ

2回羽状複葉のフクロシダ、羽片。2025年8月24日 二子山 2回羽状複葉のフクロシダ、包膜。2025年8月24日 二子山
①2回羽状複葉のフクロシダ、羽片
②2回羽状複葉のフクロシダ、包膜

2回羽状複葉のフクロシダと岩壁に生えるフクロシダ比較。2025年8月24日 二子山
2回羽状複葉のフクロシダと岩壁に生えるフクロシダ比較





メシダの仲間

ニシキシダ(斑入りイヌワラビ)やヤマイヌワラビなどが見られました。

ニシキシダ Athyrium niponicum f. metallicum メシダ科 ウラボシノコギリシダ属

麓の砂岩・泥岩の植林地林床でときどき観察された。
麓の植林地林床で観察されるニシキシダ(斑入りイヌワラビ)。2025年8月24日 二子山
麓の植林地林床で観察されるニシキシダ(斑入りイヌワラビ)




キンモウワラビの仲間

キンモウワラビ Hypodematium fauriei キンモウワラビ科 キンモウワラビ属

石灰岩上に生育。どちらかというと日陰(北面)の岩壁に生育。葉の大きさは30~50㎝
石灰岩の岩壁に生育するキンモウワラビ。2025年8月24日 二子山
石灰岩の岩壁に生育するキンモウワラビ

葉柄基部にはオレンジ色の長い鱗片を密生させる。2025年8月24日 二子山 石灰岩壁の下に落ちていたキンモウワラビ。2025年8月24日 二子山
①②葉柄基部にはオレンジ色の長い鱗片を密生させるキンモウワラビ

キンモウワラビ、包膜には長い毛がたくさん生える。2025年8月24日 二子山
キンモウワラビ、包膜




オシダの仲間

ベニシダ、オクマワラビ、クマワラビ、ミヤマクマワラビ、ミサキマグマなどが見られた。

サキカグマ Dryopteris chinensis オシダ科 オシダ属

麓のスギ・ヒノキ植林地内の崖に生育する
ふもとの植林地内の崖に生育するミサキカグマ。2025年8月24日 二子山




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