カタヒバ Selaginella involvens

イワヒバ科 イワヒバ属  

カタヒバ 2013年3月29日 上養沢

生育している環境:ウエットな谷の垂直~傾斜のきつい岩壁の日かげの面に群生。
観察された特徴:常緑性。辺縁に細鋸歯を持つうろこ状の腹葉と背葉から成り立つ葉状体。葉状体の大きさは15~30㎝、岩壁から垂れ下がるようにして葉をつける。側枝の先端に四角柱状の胞子のう穂をつける。イヌカタヒバとの区別点は背葉の中肋が太く盛り上がる。それに対しイヌカタヒバの背葉の中肋は折り紙を山折りにしたようにシャープな中肋となる。
生育確認数:日陰の大きな岩壁面では普通に見られる。養沢、越沢、海沢。

カタヒバ、背葉と腹葉 2013年3月29日 上養沢 カタヒバ、背葉の中肋は太く盛り上がる。 2013年3月29日 上養沢
カタヒバ、背葉と腹葉(上左)
カタヒバ、背葉の中肋は太く盛り上がる(上右)

カタヒバ、葉の先に四角柱状の胞子のう穂をつける。 2013年3月29日 上養沢
カタヒバ、葉の先の胞子のう穂