Top / 観察会レポート / 平成24年5月13日(日) リョウトウイタチシダの芽立ちについて 相模湖


平成24年5月13日(日) リョウトウイタチシダの新芽の芽立ちについて 相模湖  

・新芽はヒメイタチシダと同様淡い緑色一色で、淡い緑色からだんだん濃い緑色に変化していく。ヒメイタチシダにくらべ葉身は華奢で隣り合う羽片・小羽片の間隔は広い。成葉の特長は葉身の形は狭い三角形。葉の厚さはヒメイタチシダにくらべ非常に薄い。葉の質は光沢の無い淡緑色~白緑色。鱗片は黒~黒褐色で、辺縁が淡色の2色になることがある。中軸・羽軸の鱗片も基部は袋状にならない。生育環境は丹沢では岩壁面だがそのほかのところでは乾燥気味の落葉広葉樹林斜面が多い。山道沿いの斜面・谷戸の周りの林縁斜面などにも見られる。県内での生育確認地は県北部・多摩丘陵・西丹沢箒沢等でときどき見られる。(なお生態写真については、丹沢相模湖町川崎北部新治町の各ページに載せていますのでご覧ください)

標本
リョウトウイタチシダ2012年5月13日相模湖  リョウトウイタチシダ葉柄鱗片2012年5月13日相模湖