スギ・ヒノキ林林床、群生するミヤマノコギリシダ。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺

小田原西部、いこいの森周辺でシダを観察しました。梅の香りとともに暖かい春の陽気の中を歩きました。今回もみなさんでいくつかのシダを見つけて観察することができました。なお、いこいの森周辺の森は広いので2回に分けて歩く予定です。



クラマゴケの仲間
クラマゴケ、タチクラマゴケなどが見られた。

タチクラマゴケ Selaginella nipponica
イワヒバ科 イワヒバ属

林縁や下草刈りされた日当たりのよい土手などに群生する。どちらにしてもあまりドライではない地表に生育する。この季節、日当たりのよいところに生育する株は紅葉する。
下草刈りされた日当たりのよい土手に生育する紅葉したタチクラマゴケ。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺 タチクラマゴケ。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺
(1)(2)下草刈りされた日当たりのよい土手に生育する紅葉したタチクラマゴケ





キジノオシダ属の仲間
キジノオシダ、オオキジノオなどが見られた。





フモトシダの仲間
フモトシダ、ケブカフモトシダ、クジャクフモトシダキタイズカグマ(フモトシダ×フモトカグマ)などが見られた。

ケブカクジャクフモトシダ:仮称(ケブカフモトシダ×フモトカグマ)
コバノイシカグマ科 フモトシダ属

フモトシダとフモトカグマの雑種と推定される。穏やかな谷に広がるスギ・ヒノキ林内、沢の近くに生育。隣にはケブカフモトシダが生育(付近にはフモトシダも生育している)。ケブカクジャクフモトシダキタイズカグマは10株程度点在して1つの範囲にまとまって生育している。外観は葉身下部がフモトカグマ的で、葉身上部はフモトシダ的なシダ。大きな株では葉身の幅はフモトシダに比べ明らかに広い。真鶴のキタイズカグマ?に比べると葉が硬いように感じた。いこいの森のキタイズカグマは「ケブカキタイズカグマ」としたほうがよいかもしれない。
同行の方に名前を教えて頂く。以前はクジャクフモトシダと呼ばれていたが、クジャクフモトシダはフモトシダとイシカグマの雑種と推定されている。
ケブカクジャクフモトシダ(ケブカフモトシダ×フモトカグマ)、葉身の幅は広い。2022年3月25日 小田原 いこいの森周辺 ケブカクジャクフモトシダ(ケブカフモトシダ×フモトカグマ)、葉身の幅は広い。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺
(1)(2)スギ・ヒノキ林林床に生育するケブカクジャクフモトシダ(ケブカフモトシダ×フモトカグマ)

ケブカフモトシダ(左)とケブカクジャクフモトシダ(ケブカフモトシダ×フモトカグマ)。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺 ケブカフモトシダ(左)とケブカクジャクフモトシダ(ケブカフモトシダ×フモトカグマ)。2022年3月25日 小田原 いこいの森周辺
(3)(4)ケブカフモトシダ(左)とケブカクジャクフモトシダ(ケブカフモトシダ×フモトカグマ)

ケブカクジャクフモトシダ(ケブカフモトシダ×フモトカグマ)、葉身下部。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺 ケブカクジャクフモトシダ(ケブカフモトシダ×フモトカグマ)、葉身上部。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺
(5)ケブカクジャクフモトシダ(ケブカフモトシダ×フモトカグマ)、葉身下部
(6)ケブカクジャクフモトシダ(ケブカフモトシダ×フモトカグマ)、葉身上部

ケブカクジャクフモトシダ(ケブカフモトシダ×フモトカグマ)、最下羽片。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺 ケブカクジャクフモトシダ(ケブカフモトシダ×フモトカグマ)、最下羽片の裂片。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺
(7)ケブカクジャクフモトシダ(ケブカフモトシダ×フモトカグマ)、最下羽片
(8)ケブカクジャクフモトシダ(ケブカフモトシダ×フモトカグマ)、最下羽片の裂片

ケブカクジャクフモトシダ(ケブカフモトシダ×フモトカグマ)、羽片裏側。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺 ケブカクジャクフモトシダ(ケブカフモトシダ×フモトカグマ)、包膜。2022年3月25日 小田原 いこいの森周辺
(9)ケブカクジャクフモトシダ(ケブカフモトシダ×フモトカグマ)、羽片裏側
(10)ケブカクジャクフモトシダ(ケブカフモトシダ×フモトカグマ)、包膜





イノモトソウの仲間
イノモトソウ、オオバノイノモトソウ、マツザカシダ、オオバノアマクサシダ、ハチジョウシダモドキなどが見られた。

ハチジョウシダモドキ Pteris oshimensis
イノモトソウ科 イノモトソウ属

あまりウエットではないスギ・ヒノキ林の林床に生育。2地点で観察。最初の森では乾燥気味の林床にパラパラと数株ずつ生育し、ありがたく観察したが、次に見た森では、半径5メートルの範囲に足の踏み場もないほどたくさん生育。同行の方からは、温暖化とシカが食べないことで、今後ますますこの仲間は増殖するのではないかと話されていた。
ハチジョウシダモドキ、軸折れせず。羽片は角度をなしてつき、先まで直線的で鎌曲しない。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺 乾燥気味の林床生育するハチジョウシダモドキ。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺
(1)(2)乾燥気味の林床生育するハチジョウシダモドキ

ハチジョウシダモドキ、羽片基部は広い楔形で短柄がある。羽片の幅は膨らまず並行的。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺
(3)ハチジョウシダモドキ、羽片

ハチジョウシダモドキ、裂片基部後側の脈は羽軸から直接出ているようにも接続点から出ているようにも見える。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺 ハチジョウシダモドキ、裂片基部後側の脈は羽軸から直接出ているようにも接続点から出ているようにも見える。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺
(4)(5)ハチジョウシダモドキ、裂片基部後側の脈




オオバノアマクサシダ Pteris terminalis var. fauriei
イノモトソウ科 イノモトソウ属

幼形成熟型のオオバノアマクサシダ。オオバノハチジョウシダと区別が難しいオオバノアマクサシダも生育しているが、今回観察したものはわかりやすいオオバノアマクサシダ。
オオバノアマクサシダの特徴(オオバノハチジョウシダとの違い)は、①頂羽片や側羽片のの先の頂小羽片の長さが5~6㎝以上ある。あるいは②左右の裂片の片側が欠けている。③小さい幼株には白斑が現れる。

林内の石垣に生育するオオバノアマクサシダ。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺 林内の石垣に生育するオオバノアマクサシダ。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺
(1)(2)林内の石垣に生育するオオバノアマクサシダ

オオバノアマクサシダの小さいよう株に現れる白斑、大きくなると消える。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺
(3)白斑が現れるオオバノアマクサシダの幼株





チャセンシダの仲間
トラノオシダ、コバノヒノキシダ、クルマシダなどが見られた。

クルマシダ Asplenium wrightii
チャセンシダ科 チャセンシダ属

樹林内、流れのそばのローム層の切り立った崖に生育。同じ崖にはナチシケシダ?、ナガバノイタチシダやヘラシダの群生が見られる。
流れのそばのローム層の切り立った崖に生育するクルマシダ。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺 流れのそばのローム層の切り立った崖に生育するクルマシダ。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺
(1)流れのそばのローム層の切り立った崖に生育するクルマシダ
(2)クルマシダ、葉身





メシダ属の仲間
常緑のメシダ属の仲間を観察でき、小田原まで出かけてきた甲斐がありました。ヤマイヌワラビやヒロハイヌワラビなどは枯れてしまっていてわかりませんが、タニイヌワラビは瑞々しい緑の葉をつけていましした。

タニイヌワラビ Athyrium otophorum
メシダ科 メシダ属

スギ林床に生育。1つの林の中に数株が点在して生育。
スギ林床に生育するタニイヌワラビ。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺 タニイヌワラビ、羽片。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺
(1)(2)スギ林床に生育するタニイヌワラビ





Diplaziumノコギリシダ属の仲間
ノコギリシダやミヤマノコギリシダ、コクモウクジャクを観察しました。

ミヤマノコギリシダ Diplazium mettenianum
メシダ科 ノコギリシダ属

スギ林林床の崖面に群生。半径2.5m程度の範囲に20株程度生育。この群生地の個体は一般的な個体よりも最下羽片の幅が広く切れ込みが深いものが多いので、雑種の可能性も含め、一度胞子のようすも観察してみたい。

スギ林床斜面に生育するミヤマノコギリシダ。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺 スギ林床斜面に生育するミヤマノコギリシダ。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺
(1)(2)スギ林床斜面に生育するミヤマノコギリシダ

斜面に群生するミヤマノコギリシダ。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺 斜面に群生するミヤマノコギリシダ。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺
(1)(2)斜面に群生するミヤマノコギリシダ

ミヤマノコギリシダ、最下羽片。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺 ミヤマノコギリシダ、胞子嚢群。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺
(1)(2)斜面に群生するミヤマノコギリシダ




コクモウクジャク Diplazium virescens
メシダ科 ノコギリシダ属 

このあたりのシダに詳しい方にご案内していただく。深い山につながる森でシカの食み跡が目立った。あまりウエットではないスギ・ヒノキ林床に群生。この季節、上部が枯れてしまっているものも多く、きれいな葉を撮影するのが難しかった。葉の大きさは大きいもので60~70㎝程度。
あまりウエットではないスギ林床に生育するコクモウクジャク。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺 あまりウエットではないスギ林床に生育するコクモウクジャク。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺
(1)(2)あまりウエットではないスギ林床に生育するコクモウクジャク

コクモウクジャク、葉柄基部に密生するの黒褐色の鱗片。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺 コクモウクジャク、葉柄基部に密生するの黒褐色の鱗片。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺 コクモウクジャク、葉柄基部に密生するの黒褐色の鱗片。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺
(3)(4)(5)コクモウクジャク、葉柄基部に密生するの黒褐色の鱗片

コクモウクジャク、最下羽片。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺 コクモウクジャク、胞子嚢群。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺
(6)コクモウクジャク、最下羽片
(7)コクモウクジャク、胞子嚢群





カナワラビ属の仲間
リョウメンシダ、オニカナワラビ、オオカナワラビ、ミドリカナワラビ、ハカタシダなどが見られた。

ミドリカナワラビ Arachniodes nipponica
オシダ科 カナワラビ属

このあたりのシダに詳しい方にご案内していただく。スギ・ヒノキ植林地の林床に大小合わせて4~5株がまとまって生育していた。大きな葉は80㎝程度。(よい写真が撮れなかったので、後日再訪して撮影)
スギ・ヒノキ植林地の林床に生育するミドリカナワラビ。2022年3月25日 小田原 いこいの森周辺 スギ・ヒノキ植林地の林床に生育するミドリカナワラビ。2022年3月25日 小田原 いこいの森周辺
(1)スギ・ヒノキ植林地の林床に生育するミドリカナワラビ
(2)ミドリカナワラビ、葉身

ミドリカナワラビ、葉柄は紅色を帯びる。2022年3月25日 小田原 いこいの森周辺 ミドリカナワラビ、葉柄下部には淡褐色の鱗片をつける。2022年3月25日 小田原 いこいの森周辺
(3)(4)ミドリカナワラビ、葉柄下部

ミドリカナワラビ、最下羽片。2022年3月25日 小田原 いこいの森周辺 ミドリカナワラビ、羽片。2022年3月25日 小田原 いこいの森周辺
(5)ミドリカナワラビ、最下羽片
(6)ミドリカナワラビ、羽片

ミドリカナワラビ、小羽片。2022年3月25日 小田原 いこいの森周辺 ミドリカナワラビ、胞子嚢群。2022年3月25日 小田原 いこいの森周辺
(7)ミドリカナワラビ、小羽片
(8)ミドリカナワラビ、胞子嚢群





イノデ属の仲間
イノデ、アイアスカイノデ、アスカイノデ、ドウリョウイノデ(イノデ×アイアスカイノデ)などが見られた。

アスカイノデ Polystichum fibrillosopaleaceum
オシダ科 イノデ属

標高は約200m、海岸線からは少し離れているが、このあたりの森では時々見られる。葉柄下部の鱗片は細長くねじれる葉は濃い緑色で強い光沢がある。葉裏には毛が多い。胞子嚢群は中間につく。
アスカイノデ、葉身は濃緑色で強い光沢がある。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺 アスカイノデ、葉柄には細長い鱗片がつく。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺
(1)アスカイノデ、葉身
(2)アスカイノデ、葉柄

アスカイノデ、葉柄の鱗片。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺 アスカイノデ、葉柄基部の鱗片。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺
(3)アスカイノデ、葉柄の鱗片
(4)アスカイノデ、葉柄基部の鱗片

アスカイノデ、小羽片裏側。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺 アスカイノデ、小羽片裏側には毛が多く、胞子嚢群は中間につく。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺
(3)アスカイノデ、小羽片裏側
(4)アスカイノデ、小羽片裏側と胞子嚢群





オシダ属の仲間
イヌイワヘゴ、ベニシダ、トウゴクシダ、オオベニシダ、キノクニベニシダ、ヤマイタチシダ、オオイタチシダ(アツバオオイタチシダ・ツヤナシオオイタチシダ・アオニオオイタチシダ)、イワオオイタチシダ、ヒメイタチシダ、ベニオオイタチシダ、アケボノオオイタチシダ、ナガバノイタチシダなどが見られた。

イヌイワヘゴ Dryopteris cycadina
オシダ科 オシダ属


林縁の沢沿いの明るい水辺に10株程度まとまって生育。葉は大きく80㎝程度。光沢はなく淡緑色。羽片の表面は平滑で、差異化羽片はあまり短縮していない。当羽軸の鱗片葉明るい黒褐色で辺縁にはイワヘゴに比べて弱い突起がみられる。

スギ林林縁の沢沿いに生育するイヌイワヘゴ。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺 スギ林林縁の沢沿いに生育するイヌイワヘゴ。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺
(1)(2)スギ林林縁の沢沿いに生育するイヌイワヘゴ

イヌイワヘゴ、中軸下部。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺 
(3)イヌイワヘゴ、中軸下部

イヌイワヘゴ、中軸下部の鱗片。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺 イヌイワヘゴ、中軸下部の鱗片。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺
(4)(5)イヌイワヘゴ、中軸下部の鱗片





キノクニベニシダ Dryopteris kinokuniensis
オシダ科 オシダ属

林内でときどき見られる。端正な形をしているのでつい撮影してしまう。
スギ林林床に生育するキノクニベニシダ。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺
スギ林林床に生育するキノクニベニシダ




アケボノオオイタチシダ
オシダ科 オシダ属

ベニオオイタチシダつやなし型と言われているが、ベニオオイタチシダとは異なる点が多いシダである。あまりウエットではないスギ・ヒノキ林の林床斜面にある程度まとまった範囲に点在して10株程度生育する。春先、展開したばかりの葉は紅色を帯びる。大きな株では葉は90~100㎝になり、葉の表面はマットな質感で光沢はなく白緑色。最下羽片下側(後側)第1小羽片は接するかクロスする。葉が大形になる点や包膜が紅色を帯びる点はベニオオイタチシダに似ているが分布が限られまれにしか見らない。関東ではここ小田原西部以外では鎌倉と神武寺でしか見ていない。(関東以外ではどのくらい観察されているのか知りません)
あまりウエットではないスギ・ヒノキ林の林床斜面にある程度まとまった範囲に点在して10株程度生育するアケボノオオイタチシダ。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺 アケボノオオイタチシダ、大きな葉は1mに達する。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺
(1)あまりウエットではない林床に生育するアケボノオオイタチシダ
(2)アケボノオオイタチシダ、葉身

アケボノオオイタチシダ、大きな株では最下羽片後側第1小羽片はクロスする。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺
(3)アケボノオオイタチシダ、最下羽片後側第1小羽片はクロスする




ヒメイタチシダ Dryopteris sacrosancta
オシダ科 オシダ属 

やや乾燥気味の林床やローム層の崖に生育。
上部を樹冠に覆われた明るいローム層の崖面に生育するヒメイタチシダ。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺 やや乾燥気味の林内林床に生育するヒメイタチシダ。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺
(1)上部を樹冠に覆われた明るいローム層の崖面に生育するヒメイタチシダ
(2)やや乾燥気味の林内林床に生育するヒメイタチシダ

ヒメイタチシダ、ほぼ黒に近い黒褐色の広披針形の鱗片をつける(辺縁淡色)。イタチシダの仲間の中では幅が広い。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺
(1)上部を樹冠に覆われた明るいローム層の崖面に生育するヒメイタチシダ





ウラボシ科の仲間
マメヅタ、ミツデウラボシ、ノキシノブ、クロノキシノブ、フジノキシノブ?などが見られた。

クロノキシノブ Lepisorus nigripes
ウラボシ科 ノキシノブ属


観察会では、乾燥した日が続いていて、葉が巻いてしまっていて観察できなかったが、再訪した時に撮影した。
上部を樹冠に覆われた石垣に生育するクロノキシノブ。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺 クロノキシノブ、2~5㎜間隔をあけて有柄の葉をつける。柄は黒褐色。2022年3月12日 小田原 いこいの森周辺
(1)上部を樹冠に覆われた石垣に生育するクロノキシノブ
(2)クロノキシノブ、有柄で柄は黒褐色、2~5㎜間隔をあけて葉をつける。