鉱泉が涌く周辺に生育するチャツボミゴケ。2020年3月26日 西伊豆町

西伊豆周辺を車で下見しました。観察したシダを紹介します。修善寺からまず土肥へ向かい、そこから仁科川まで南下し、道々いくつかの谷に入りながら西伊豆に生育するシダを観察しました。

ヒメクラマゴケ Selaginella heterostachys
イワヒバ科 イワヒバ属

林縁のやや明るい崖に生育。この季節、明るい所では紅葉する。

林縁のやや明るい崖に生育するヒメクラマゴケ、生育場所によってはこの季節紅葉する。2020年3月26日 西伊豆町
林縁のやや明るい崖で紅葉したヒメクラマゴケ

ヒメクラマゴケ、腹葉・背葉には細かい鋸歯がある。2020年3月26日 西伊豆町 ヒメクラマゴケ、腹葉の先は鈍頭。2020年3月26日 西伊豆町
(1)(2)ヒメクラマゴケ、腹葉・背葉




アオホラゴケ(無融合生殖種あるいは雑種の可能性があるアオホラゴケ) Crepidomanes latealatum
コケシノブ科 アオホラゴケ属

林内、流れのそばの岩陰に群生。胞子の数は少なく、大きさ・形は整っているもの・乱れているものが見られ無融合生殖種あるいは雑種の可能性がある。胞子を数えたところ無融合生殖種(ヌマヅアオホラゴケ:仮称)ではないかと思われる。

詳しい方からご意見を頂き一部訂正いたします。以下、頂いたコメントです。2020年4月8日
もしアオホラゴケ無融合生殖が見つかれば初記録になると思いますが、胞子がイレギュラーで雑種にも見えます。ほかの方のご意見では2倍体(普通)と4倍体(稀)の交雑した3倍体の不稔雑種であろうとのことでした。関東近辺でも3倍体雑種は見つかっているようです。

無融合生殖種あるいは雑種の可能性があるアオホラゴケ。2020年3月26日 西伊豆町 
無融合生殖種あるいは雑種の可能性があるアオホラゴケアオホラゴケ無融合生殖種

無融合生殖種あるいは雑種の可能性があるアオホラゴケ。2020年3月26日 西伊豆町 無融合生殖種あるいは雑種の可能性があるアオホラゴケ。2020年3月26日 西伊豆町
(1)(2)無融合生殖種あるいは雑種の可能性があるアオホラゴケアオホラゴケ無融合生殖種

無融合生殖種あるいは雑種の可能性があるアオホラゴケ、偽脈。2020年3月26日 西伊豆町 無融合生殖種あるいは雑種の可能性があるアオホラゴケ、偽脈。2020年3月26日 西伊豆町
(1)(2)無融合生殖種あるいは雑種の可能性があるアオホラゴケアオホラゴケ無融合生殖種、偽脈

無融合生殖種あるいは雑種の可能性があるアオホラゴケ、胞子嚢を突き破って芽を出す胞子。2020年3月26日 西伊豆町 無融合生殖種あるいは雑種の可能性があるアオホラゴケ、胞子嚢を突き破って芽を出す胞子。2020年3月26日 西伊豆町
(1)(2)胞子嚢を突き破って芽を出す胞子

胞子は歪なものも含め30個以上確認。はぼ大きさ・形は整っている。2020年3月26日 西伊豆町 胞子は歪なものも含め30個以上確認。はぼ大きさ・形は整っている。2020年3月26日 西伊豆町
(1)(2)1つの胞子嚢を壊したようす

無融合生殖種あるいは雑種の可能性があるアオホラゴケ、胞子は歪なもが多く、30個以上確認。2020年3月26日 西伊豆町 無融合生殖種あるいは雑種の可能性があるアオホラゴケ、いくつかの胞子は発芽している。2020年3月26日 西伊豆町
(3)(4)1つの胞子嚢を壊したようす

無融合生殖種あるいは雑種の可能性があるアオホラゴケ、胞子上面。2020年3月26日 西伊豆町 無融合生殖種あるいは雑種の可能性があるアオホラゴケ、胞子側面。2020年3月26日 西伊豆町
(1)胞子上面
(2)胞子側面

無融合生殖種あるいは雑種の可能性があるアオホラゴケ、胞子上面。2020年3月26日 西伊豆町 無融合生殖種あるいは雑種の可能性があるアオホラゴケ、胞子側面。2020年3月26日 西伊豆町
(3)胞子上面
(4)胞子側面

無融合生殖種あるいは雑種の可能性があるアオホラゴケ、胞子上面。2020年3月26日 西伊豆町 無融合生殖種あるいは雑種の可能性があるアオホラゴケ、胞子側面。2020年3月26日 西伊豆町
(5)胞子上面
(6)胞子側面

無融合生殖種あるいは雑種の可能性があるアオホラゴケ、発芽した胞子。2020年3月26日 西伊豆町 無融合生殖種あるいは雑種の可能性があるアオホラゴケ、発芽した胞子。2020年3月26日 西伊豆町
(7)(8)発芽した胞子




セイタカホラゴケ(ハイホラゴケ×オオハイホラゴケ) Vandenboschia kalamocarpa × V. striata
コケシノブ科 ハイホラゴケ属

川沿いのスギ・ヒノキ植林地林内、崩れた炭焼き釜の内側の側面に群生。葉の大きさは葉柄込みで15㎝前後。葉柄5~8㎝・葉身7~9㎝、幅6㎝前後で中形の大きさ。包膜は2弁状で先端で僅かに開く。また、包膜の辺縁は少し凸凹が見られる。胞子は数が少なく大きさに大小が見られ雑種と推定される。

※詳しい方に生葉を見て頂き名前を教えていただきました。以下は頂いたコメントです。
葉のサイズ、形状、根茎の太さなど、セイタカホラゴケ(ハイホラゴケ×オオハイホラゴケ)でよいと思います。ミツイシハイホラゴケ(ヒメハイホラゴケ×オオハイホラゴケ)の可能性もゼロではありませんが、生葉の葉身部分は長さの割に幅が広いので、ミツイシハイホラゴケの可能性は低いと思います

セイタカホラゴケ。2020年3月26日 西伊豆町 セイタカホラゴケ。2020年3月26日 西伊豆町
(1)(2)セイタカホラゴケ

炭焼き窯跡に群生するセイタカホラゴケ。2020年3月26日 西伊豆町
炭焼き窯跡に群生するセイタカホラゴケ

セイタカホラゴケ、中軸の翼。2020年3月26日 西伊豆町
セイタカホラゴケ、中軸の翼

セイタカホラゴケ、羽片。2020年3月26日 西伊豆町 セイタカホラゴケ、羽片。2020年3月26日 西伊豆町
(1)(2)セイタカホラゴケ、羽片

セイタカホラゴケ。2020年3月26日 西伊豆町 セイタカホラゴケ、葉柄。2020年3月26日 西伊豆町
(1)セイタカホラゴケ
(2)セイタカホラゴケ、葉柄

セイタカホラゴケ、包膜。2020年3月26日 西伊豆町 セイタカホラゴケ、包膜。2020年3月26日 西伊豆町  
(1)(2)セイタカホラゴケ、包膜

セイタカホラゴケ、包膜。2020年3月26日 西伊豆町 セイタカホラゴケ、包膜。2020年3月26日 西伊豆町 
(3)(4)セイタカホラゴケ、包膜

胞子の数が少なく、大きさに大小があったり歪なものが混ざる。2020年3月26日 西伊豆町 胞子の数が少なく、大きさに大小があったり歪なものが混ざる。(拡大)2020年3月26日 西伊豆町 
(1)セイタカホラゴケ、1つの胞子嚢を壊したようす
(2)、(1)の拡大

胞子の数が少なく、大きさに大小があったり歪なものが混ざる。2020年3月26日 西伊豆町 胞子の数が少なく、大きさに大小があったり歪なものが混ざる。(拡大)2020年3月26日 西伊豆町 
(1)セイタカホラゴケ、1つの胞子嚢を壊したようす
(2)、(1)の拡大

胞子の数が少なく、大きさに大小があったり歪なものが混ざる。2020年3月26日 西伊豆町 胞子の数が少なく、大きさに大小があったり歪なものが混ざる。(拡大)2020年3月26日 西伊豆町 
(1)セイタカホラゴケ、1つの胞子嚢を壊したようす
(2)、(1)の拡大

胞子の数が少なく、大きさに大小があったり歪なものが混ざる。2020年3月26日 西伊豆町 胞子の数が少なく、大きさに大小があったり歪なものが混ざる。(拡大)2020年3月26日 西伊豆町 
(1)セイタカホラゴケ、1つの胞子嚢を壊したようす
(2)、(1)の拡大




オオバノアマクサシダ Pteris terminalis var. fauriei
イノモトソウ科 イノモトソウ属

幼形成熟型のオオバノアマクサシダ。そばには白い斑が入った幼株が見られた。

斑の入った幼株と共に生育するオオバノアマクサシダ。2020年3月26日 西伊豆町 オオバノアマクサシダの幼株。2020年3月26日 西伊豆町  
(1)斑の入った幼株と共に生育するオオバノアマクサシダ
(2)オオバノアマクサシダ、幼株




ハチジョウシダモドキ Pteris oshimensis
イノモトソウ科 イノモトソウ属

樹林内からやや明るい林縁に生育。葉柄と葉身は軸折れせず、羽片は有柄。

林縁に生育するハチジョウシダモドキ。2020年3月26日 西伊豆町 林縁に生育するハチジョウシダモドキ。2020年3月26日 西伊豆町
(1)(2)林縁に生育するハチジョウシダモドキ

ハチジョウシダモドキ、羽片は有柄。2020年3月26日 西伊豆町 ハチジョウシダモドキ、羽片は有柄。2020年3月26日 西伊豆町
(1)(2)ハチジョウシダモドキ、羽片は有柄




アイコハチジョウシダ Pteris laurisilvicola
イノモトソウ科 イノモトソウ属

''''
シカの食害のせいか、林床にはイノモトソウ属のシダ以外はあまり見られなかった。スギ・ヒノキ植林地樹林下、林道わきに生育。葉柄はやや軸折れし、羽片は無柄。

スギ植林地林床に生育するアイコハチジョウシダ。2020年3月26日 西伊豆町 アイコハチジョウシダ、葉身はやや軸折れする。2020年3月26日 西伊豆町
(1)アイコハチジョウシダ、羽片は無柄
(2)葉身はやや軸折れするアイコハチジョウシダ

アイコハチジョウシダ、葉身下部。2020年3月26日 西伊豆町 アイコハチジョウシダ、羽片は無柄。2020年3月26日 西伊豆町
(1)アイコハチジョウシダ、葉身上部
(2)アイコハチジョウシダ、羽片

アイコハチジョウシダ、葉身はやや軸折れする。2020年3月26日 西伊豆町 アイコハチジョウシダ、羽片裏側。2020年3月26日 西伊豆町
(1)葉身はやや軸折れするアイコハチジョウシダ
(2)アイコハチジョウシダ、羽片裏側

アイコハチジョウシダ、小羽片基部の葉脈は羽軸と小羽軸の接点から出る。2020年3月26日 西伊豆町 アイコハチジョウシダ、小羽片基部の葉脈は羽軸と小羽軸の接点から出る。2020年3月26日 西伊豆町
(1)(2)アイコハチジョウシダ、小羽片基部の葉脈




ヤワラハチジョウシダ Pteris natiensis
イノモトソウ科 イノモトソウ属

''''
採取した株を栽培しヤワラハチジョウシダであることが分かりました。樹林下の石垣や傾斜の急な林床に生育。葉柄は細く、葉身と接するところで軸折れする。葉は薄いが色などはわからない。羽片は無柄。羽軸上の刺が目立つ。小羽片基部後側第1脈は羽軸から直接出たり羽軸と小羽軸の接点から出たりする。葉が枯れていたので改めてよい季節に観察してみたい。

ヤワラハチジョウシダ<del>かアイコハチジョウシダ</del>、林内の石組みに生育。この季節、葉はほとんど枯れていた。2020年3月26日 西伊豆町 ヤワラハチジョウシダ<del>かアイコハチジョウシダ</del>。2020年3月26日 西伊豆町
(1)(2)ヤワラハチジョウシダかアイコハチジョウシダ

葉柄は葉身と接するところで軸折れする。2020年3月26日 西伊豆町
軸折れするヤワラハチジョウシダかアイコハチジョウシダ

葉身上部。2020年3月26日 西伊豆町 羽片基部。2020年3月26日 西伊豆町
(1)ヤワラハチジョウシダかアイコハチジョウシダ、葉身上部
(2)ヤワラハチジョウシダかアイコハチジョウシダ、羽片基部

胞子嚢群。2020年3月26日 西伊豆町 胞子嚢群。2020年3月26日 西伊豆町
(1)(2)ヤワラハチジョウシダかアイコハチジョウシダ、胞子嚢群

小羽片基部後側第1脈は羽軸から直接出る。2020年3月26日 西伊豆町 小羽片基部後側第1脈は羽軸から直接出る。2020年3月26日 西伊豆町
(1)(2)ヤワラハチジョウシダかアイコハチジョウシダ、小羽片基部側脈

小羽片基部後側第1脈は羽軸と小羽軸の接点から出る。2020年3月26日 西伊豆町
ヤワラハチジョウシダかアイコハチジョウシダ、小羽片基部側脈



栽培個体
現地で採取した株を育てました。
ヤワラハチジョウシダ。2020年3月26日 西伊豆町 ヤワラハチジョウシダ。2020年3月26日 西伊豆町
(1)(2)ヤワラハチジョウシダ

軸折れするヤワラハチジョウシダ。2020年3月26日 西伊豆町 ヤワラハチジョウシダ、裂片基部後側の第1葉脈は羽軸から出たり出なかったりする。2020年3月26日 西伊豆町
(1)軸折れするヤワラハチジョウシダ
(2)ヤワラハチジョウシダ、裂片基部後側の第1葉脈

羽片は無柄で基部は心形に近くなる。2020年3月26日 西伊豆町 ヤワラハチジョウシダ、羽片は無柄で基部は心形に近く裂片は中央で最大となる。2020年3月26日 西伊豆町
(1)(2)ヤワラハチジョウシダ、羽片




シシラン Haplopteris flexuosa
イノモトソウ科 シシラン属

川沿いの風通しがよい日陰の大きな岩にコケの仲間と共にヌリトラノオとシシランが生育していた。

川沿いの岩壁にコケの仲間と共に生育するヌリトラノオとシシラン。2020年3月26日 西伊豆町  
川沿いの岩壁にコケの仲間と共に生育するヌリトラノオとシシラン




クルマシダ Asplenium wrightii
チャセンシダ科 チャセンシダ属

渓谷の流れがえぐったような狭い崖の両側の側面に生育。葉は50㎝程度ある。

流れのそばの岩壁に生育するクルマシダ。2020年3月26日 西伊豆町  
流れのそばの岩壁に生育するクルマシダ




ヌリトラノオ Asplenium normale
チャセンシダ科 チャセンシダ属

あまりウエットではない林縁の土手~ウエットな崖まで生育。葉の先端が切れたところに無性芽をつける。

林道沿いの林縁の崖に生育するヌリトラノオ<del>ナンカイヌリトラノオ</del>。2020年3月26日 西伊豆町 
林道沿いの林縁の崖に生育するヌリトラノオナンカイヌリトラノオ

ヌリトラノオ<del>ナンカイヌリトラノオ</del>、葉身。2020年3月26日 西伊豆町 ヌリトラノオ<del>ナンカイヌリトラノオ</del>、無性芽。2020年3月26日 西伊豆町 
(1)ヌリトラノオナンカイヌリトラノオ、葉身
(2)ヌリトラノオナンカイヌリトラノオ、無性芽




イヌチャセンシダ Asplenium tripteropus
チャセンシダ科 チャセンシダ属

''''
上部は樹冠に覆われるが明るい崖に生育。明るくややドライな崖なのでチャセンシダかと思われたが、中軸に3つの翼が確認できた。

明るい崖に生育するイヌチャセンシダ。2020年3月26日 西伊豆町 
明るい崖に生育するイヌチャセンシダ

イヌチャセンシダ、葉身表側。2020年3月26日 西伊豆町 イヌチャセンシダ、葉身裏側。2020年3月26日 西伊豆町 
(1)イヌチャセンシダ、表側
(2)イヌチャセンシダ、裏側




コウザキシダ Asplenium ritoense
チャセンシダ科 チャセンシダ属

林内の岩上に生育。葉の大きさは25~30㎝。アオガネシダと一緒に生えるいくつかの岩壁ではコウザキシダが下側(地表近く)でアオガネシダは乾燥気味のより上部に生育する。

林内の岩上に生育するコウザキシダ。2020年3月26日 西伊豆町 林内の岩上に生育するコウザキシダ。2020年3月26日 西伊豆町
(1)(2)林内の岩上に生育するコウザキシダ




アオガネシダ Asplenium wilfordii
チャセンシダ科 チャセンシダ属

渓谷沿いの大木の樹幹や林内の岩壁に群生する。コバノヒノキシダに似ているが環境のよいところでは大きく成長し葉の大きさは30~45㎝。

大木の樹幹に群生するアオガネシダ。2020年3月26日 西伊豆町 林内の岩上に生育するアオガネシダ。2020年3月26日 西伊豆町
(1)大木の樹幹に群生するアオガネシダ
(2)林内の岩上に生育するアオガネシダ

大木の樹幹に群生するアオガネシダ。2020年3月26日 西伊豆町 
(1)アオガネシダ、葉身

アオガネシダ、小羽片。2020年3月26日 西伊豆町 アオガネシダ、小羽片裏側。2020年3月26日 西伊豆町
(1)アオガネシダ、小羽片
(2)アオガネシダ、小羽片裏側
 



小形のコバノヒノキシダ Asplenium anogrammoides
チャセンシダ科 チャセンシダ属

薄暗い林内のウエットなコンクリート製の橋の上に生育。最初イワトラノオかと思ったが、よく見ると小形のコバノヒノキシダであった。胞子をつけた成株。一般に日の当たる石垣などでは小形化したコバノヒノキシダをよく見かけるが、ウエットな岩上・コンクリート壁などでも見られる。

小形のコバノヒノキシダか、薄暗い林内、ウエットなコンクリート製の橋の上に生育。2020年3月26日 西伊豆町
 



オリヅルシダ Polystichum lepidocaulon
オシダ科 イノデ属

''''
林内の岩壁に生育。普通、羽片は辺縁は全縁であるが、鋸歯のある葉も見られた。同じ岩壁にコウザキシダやアオガネシダが生育しているところも見られた。

オリヅルシダ、岩壁の下部に生育。普通羽片は全縁であるが鋸歯のある葉も見られた。2020年3月26日 西伊豆町 葉の辺縁に鋸歯が入るオリヅルシダ。2020年3月26日 西伊豆町  
(1)(2)オリヅルシダ




ミヤコカナワラビ
オシダ科 カナワラビ属

''''
西伊豆町白川周辺では岩がところどころ露出する照葉樹林下、西伊豆町安良里周辺ではスギ・ヒノキ林内岩がむき出しになった林床に広い範囲に生育する。根茎は長く這う。ホソコバカナワラビ(ホソバカナワラビ×コバノカナワラビ)の可能性もあるので、改めて胞子をつける時期に観察したい。

岩が露出する林床に生育するミヤコカナワラビ。2020年3月26日 西伊豆町白川 
(1)(2)照葉樹林下、岩が露出する林床に群生するミヤコカナワラビ

岩が露出する林床に生育するミヤコカナワラビ。2020年3月26日 西伊豆町白川 岩場周辺のスギ林床に生育するミヤコカナワラビ。2020年3月26日 西伊豆町白川 
(1)(2)ミヤコカナワラビ



岩が露出する林床に生育するミヤコカナワラビ。2020年3月26日 西伊豆町安良里 
スギ植林地、岩が露出する林床に生育するミヤコカナワラビ

岩が露出する林床に生育するミヤコカナワラビ。2020年3月26日 西伊豆町安良里 岩が露出する林床に生育するミヤコカナワラビ。2020年3月26日 西伊豆町安良里
(1)(2)ミヤコカナワラビ




イヌイワヘゴ Dryopteris cycadina
オシダ科 オシダ属

''''
渓谷の川岸にいくつかある大岩の岩上に生育。上部は樹冠に覆われるがある程度で明るい。岩の上に登って観察。岩上であるが、生育している植物が多く堆積層がある。一緒にアオガネシダ・イワヒバも生育。葉の大きさは80~90㎝、葉脈は凹まず葉には表面は平面。中軸の鱗片はイワヘゴにくらべ赤味を帯びた黒褐色で辺縁には短い鋸歯がある。胞子嚢群はやや中肋寄り~全体につく。

岩上に生育するイヌイワヘゴ。2020年3月26日 西伊豆町 イヌイワヘゴ、葉身中部。2020年3月26日 西伊豆町  
(1)岩上に生育するイヌイワヘゴ
(2)イヌイワヘゴ、葉身中部

イヌイワヘゴ、羽片表面では葉脈は凹まず平面。2020年3月26日 西伊豆町 イヌイワヘゴ、羽片基部。2020年3月26日 西伊豆町  
(1)イヌイワヘゴ、羽片
(2)イヌイワヘゴ、羽片基部

イヌイワヘゴ、葉身中部。2020年3月26日 西伊豆町 イヌイワヘゴ、羽片表面では葉脈は凹まず平面。2020年3月26日 西伊豆町 
(1)(2)イヌイワヘゴ、胞子嚢群

イヌイワヘゴ、中軸の鱗片。2020年3月26日 西伊豆町 イヌイワヘゴ、中軸の鱗片。2020年3月26日 西伊豆町 イヌイワヘゴ、中軸の鱗片。2020年3月26日 西伊豆町 
(1)(2)(3)イヌイワヘゴ、中軸の鱗片

イヌイワヘゴ、中軸の鱗片。2020年3月26日 西伊豆町 イヌイワヘゴ、中軸の鱗片。2020年3月26日 西伊豆町 イヌイワヘゴ、中軸の鱗片。2020年3月26日 西伊豆町 
(4)(5)(6)イヌイワヘゴ、中軸の鱗片

イヌイワヘゴ、中軸の鱗片。2020年3月26日 西伊豆町 イヌイワヘゴ、中軸の鱗片。2020年3月26日 西伊豆町 イヌイワヘゴ、中軸の鱗片。2020年3月26日 西伊豆町 
(7)(8)(9)イヌイワヘゴ、中軸の鱗片




ナンカイイタチシダ Dryopteris varia
オシダ科 オシダ属

照葉樹林下、岩面を細い流れが流れ下るサイドの岩の割れ目。そばにはベニオオイタチシダも生えていた。葉は厚く、光沢は無く白緑色。葉柄基部の鱗片は赤味を帯びた黒褐色。最下羽片は発達し、側羽片はシャープに伸びる。

小さな滝のそばの岩壁の割れ目に生育するナンカイイタチシダ。2020年3月26日 西伊豆町 ナンカイイタチシダ、葉身下部。2020年3月26日 西伊豆町
(1)小さな滝のそばの岩壁の割れ目に生育するナンカイイタチシダ
(2)ナンカイイタチシダ、葉身下部

ナンカイイタチシダ、葉柄基部の鱗片は赤褐色を帯びる。2020年3月26日 西伊豆町 ナンカイイタチシダ、葉柄基部の鱗片は赤褐色を帯びる。2020年3月26日 西伊豆町
(1)(2)ナンカイイタチシダ、葉柄基部の鱗片

ナンカイイタチシダ、全長。2020年3月26日 西伊豆町 ナンカイイタチシダ、小羽片。2020年3月26日 西伊豆町
(1)ナンカイイタチシダ、全長(撮影環境で色は相当変化する)
(2)ナンカイイタチシダ、小羽片

ナンカイイタチシダ、葉身。2020年3月26日 西伊豆町 ナンカイイタチシダ、葉身裏側。2020年3月26日 西伊豆町
(1)ナンカイイタチシダ
(2)ナンカイイタチシダ、葉柄基部の鱗片




オオイタチシダ(アツバオオイタチシダtype) Dryopteris hikonensis
オシダ科 オシダ属

林縁の斜面や林道沿いの崖などで普通に見られる。
スギ・ヒノキ林内林道沿いの崖に生育するオオイタチシダ(アツバオオイタチシダtype)2020年3月26日 西伊豆町
スギ・ヒノキ林内林道沿いの崖に生育するオオイタチシダ(アツバオオイタチシダtype)

オオイタチシダ(アツバオオイタチシダtype)羽片。2020年3月26日 西伊豆町 オオイタチシダ(アツバオオイタチシダtype)小羽片の辺縁には鋸歯が目立つ。2020年3月26日 西伊豆町                 
(1)オオイタチシダ(アツバオオイタチシダtype)羽片
(2)オオイタチシダ(アツバオオイタチシダtype)小羽片




ナガバノイタチシダ Dryopteris hikonensis
オシダ科 オシダ属

沢沿いに流れでえぐり取られ窪んだ地形の中に生育。大きな個体では葉の長さは1mに達していた。

葉の長さは1mに達するナガバノイタチシダ。2020年3月26日 西伊豆町 ナガバノイタチシダ、葉は3回羽状に分かれる。2020年3月26日 西伊豆町  
(1)川沿いに生育する1mに達するナガバノイタチシダ
(2)ナガバノイタチシダ、羽片




ナガバノイタチシダの幼株 Dryopteris sparsaリュウキュウイタチシダか Dryopteris sparsa var. ryukyuensis
オシダ科 オシダ属

※再度観察することができた。葉は35~45㎝に成長していたが、まだ胞子をつけていなかった。リュウキュウイタチシダであればもう十分に胞子をつける大きさであるのでこの株はナガバノイタチシダと断定できる。
リュウキュウイタチシダか、あるいは小形のナガバノイタチシダか。洞窟(芋穴か)の側面の切り立った壁から垂れ下がりようにして生育。葉柄は細い。根茎は大きく球形で地中に埋もれず外に露出している。
※再度観察することができた。葉は35~45㎝に成長していたが、まだ胞子をつけていなかった。リュウキュウイタチシダであればもう十分に胞子をつける大きさであるのでこの株はナガバノイタチシダと断定できる。2024年1月6日
リュウキュウイタチシダか、あるいは小形のナガバノイタチシダか。洞窟(芋穴か)の側面の切り立った壁から垂れ下がりようにして生育。葉柄は細い。根茎は大きく球形で地中に埋もれず外に露出している。

穴の側面の切り立った壁に生育するナガバノイタチシダ<del>リュウキュウイタチシダか</del>。2020年3月26日 西伊豆町 穴の側面の切り立った壁に生育するナガバノイタチシダ<del>リュウキュウイタチシダか</del>。2020年3月26日 西伊豆町
(1)(2)穴の側面の切り立った壁に生育するナガバノイタチシダリュウキュウイタチシダか

ナガバノイタチシダ<del>リュウキュウイタチシダか</del>、球形の根茎は地中に埋もれず外に出ている。2020年3月26日 西伊豆町 ナガバノイタチシダ<del>リュウキュウイタチシダか</del>、球形の根茎は地中に埋もれず外に出ている。2020年3月26日 西伊豆町
(1)(2)ナガバノイタチシダリュウキュウイタチシダか、球形の根茎





※詳しい方に写真を見て頂きました。以下は頂いた画像とコメントです。
''リュウキュウイタチシダ Dryopteris sparsa var. ryukyuensis オシダ科 オシダ属
写真では生態および形態からはリュウキュウイタチシダにも見えます。葉柄を含め全長10cm未満の小型品でもソーラスをつけていればリュウキュウイタチシダにほぼ間違いないのですが、葉身で10cm、葉柄を含めて15~20cm程度でも可能性は高いです。同程度のナガバノイタチシダは通常胞子をつけていないと思います。大きさが同じ程度であればリュウキュウイタチシダの葉柄は細く華奢です。

※頂いたリュウキュウイタチシダの標本写真を掲載します。
リュウキュウイタチシダ。佐賀 リュウキュウイタチシダ。佐賀
(1)(2)リュウキュウイタチシダ

リュウキュウイタチシダ、葉柄基部鱗片。佐賀
リュウキュウイタチシダ、葉柄基部鱗片

リュウキュウイタチシダ、羽片裏側。佐賀 リュウキュウイタチシダ、羽片。佐賀
(1)(2)リュウキュウイタチシダ、羽片

リュウキュウイタチシダ、葉身先裏側。佐賀 リュウキュウイタチシダ、葉身先。佐賀
(1)(2)リュウキュウイタチシダ、葉身先




ヌカボシクリハラン Lepisorus superficialis
ウラボシ科 ノキシノブ属

上部を樹冠に覆われた岩が露出するやや明るい崖。に生育。

ヌカボシクリハラン。2020年3月26日 西伊豆町 ヌカボシクリハラン、葉の裏側。2020年3月26日 西伊豆町
(1)ヌカボシクリハラン
(2)ヌカボシクリハラン、葉の裏側




イワヒトデ Leptochilus ellipticus
ウラボシ科 オキノクリハラン属

スギ・ヒノキ植林地、樹林内の切り立った大岩の岩上に群生。

イワヒトデ、胞子葉。2020年3月26日 西伊豆町 イワヒトデ、栄養葉。2020年3月26日 西伊豆町
(1)イワヒトデ、胞子葉
(2)イワヒトデ、栄養葉

岩上に群生するイワヒトデ。2020年3月26日 西伊豆町
岩上に群生するイワヒトデ

イワヒトデ、胞子葉・栄養葉表側。2020年3月26日 西伊豆町 イワヒトデ、胞子葉・栄養葉裏側。2020年3月26日 西伊豆町
(1)イワヒトデ、胞子葉・栄養葉表側
(2)イワヒトデ、胞子葉・栄養葉裏側

イワヒトデ、羽片裏側。2020年3月26日 西伊豆町 イワヒトデ、胞子嚢。2020年3月26日 西伊豆町
(1)イワヒトデ、羽片裏側
(2)イワヒトデ、胞子嚢




''フジノキシノブが関わる雑種フジノキシノブとノキシノブの雑種か
ウラボシ科 ノキシノブ属

河原の大きな転石上に着生。上部を樹冠に覆われているが明るい環境。葉身の幅の広く1.5mm程度。フジノキシノブかと思っって採取したが、胞子は乱れ、雑種であった。フジノキシノブが関わる雑種フジノキシノブとノキシノブの雑種かと推定される。

フジノキシノブが関わる雑種<del>ノキ×フジ</del>、河原の大きな転石上に着生。上部を樹冠に覆われているが明るい環境。2020年3月26日 西伊豆町 フジノキシノブが関わる雑種<del>ノキ×フジ</del>、葉の先はやや尾状に伸びる。2020年3月26日 西伊豆町
(1)明るい樹林内、河原の大きな転石上に着生するフジノキシノブが関わる雑種ノキ×フジ
(2)フジノキシノブが関わる雑種ノキ×フジ、葉の先

フジノキシノブが関わる雑種<del>ノキ×フジ</del>、中肋は浮き出る。2020年3月26日 西伊豆町 フジノキシノブが関わる雑種<del>ノキ×フジ</del>、中肋は浮き出る。2020年3月26日 西伊豆町
(1)(2)フジノキシノブが関わる雑種ノキ×フジ、浮き出る中肋

フジノキシノブが関わる雑種<del>ノキ×フジ</del>、盾状鱗片。2020年3月26日 西伊豆町 フジノキシノブが関わる雑種<del>ノキ×フジ</del>、盾状鱗片。2020年3月26日 西伊豆町 フジノキシノブが関わる雑種<del>ノキ×フジ</del>、盾状鱗片。2020年3月26日 西伊豆町 
(1)(2)(3)フジノキシノブが関わる雑種ノキ×フジ、盾状鱗片

フジノキシノブが関わる雑種<del>ノキ×フジ</del>、胞子の大きさに大小があったり歪なものが混ざる。2020年3月26日 西伊豆町 フジノキシノブが関わる雑種<del>ノキ×フジ</del>、胞子の大きさに大小があったり歪なものが混ざる。2020年3月26日 西伊豆町 
(1)(2)フジノキシノブが関わる雑種ノキ×フジ、1つの胞子嚢を壊したようす

フジノキシノブが関わる雑種<del>ノキ×フジ</del>、胞子の大きさに大小があったり歪なものが混ざる。2020年3月26日 西伊豆町 フジノキシノブが関わる雑種<del>ノキ×フジ</del>、胞子の大きさに大小があったり歪なものが混ざる。2020年3月26日 西伊豆町 
(3)(4)フジノキシノブが関わる雑種ノキ×フジ、1つの胞子嚢を壊したようす




ヤノネシダ Lepisorus buergerianus
ウラボシ科 ノキシノブ属

照葉樹林下の岩場、細い流れのそばの岩上に群生。胞子をつけた葉の大きさは12~15㎝。胞子は胞子嚢に対して相当大きく、20~28個程度確認でき、小さく歪なものを含めると30個程度確認できた。胞子の数が少ないのは個々の胞子が大きいためすべての胞子が大きくなれなかった可能性が考えられる。胞子の数からいえば無融合生殖種ではないかと考えてしまうが、いくつか胞子嚢壊して胞子を観察すると充実した胞子(成熟し中に葉緑体を形成している胞子)を含む胞子嚢では、すべて胞子の数は少ないが胞子の大きさ・形がきれいに整い有性生殖種のような趣がある。もちろん雑種の可能性も考慮するが、今後もう少し多くの標本を観察していきたい。

※詳しい方にお尋ねしました。以下、頂いたコメントです。
ヤノネシダもこの胞子を播いて、できた配偶体と親種の染色体数を調べて同じであれば無融合生殖といえますが、“無融合生殖種”と判断するためには1個体だけではダメで、この個体の胞子をまいて出てきたものがみな無融合生殖をしていることの確認が必要でしょう。但し、ウラボシ科で無融合生殖をするものは少なくとも日本では知られていませんので、ヤノネシダも有性生殖の胞子が何らかの原因で少なかったという可能性が高いと思います。さらに研究が必要だと思います。

ヤノネシダ、胞子をつけた葉。2020年3月26日 西伊豆町 ヤノネシダ、赤褐色の鱗片をつけた根茎は長く這う。2020年3月26日 西伊豆町
(1)ヤノネシダ、胞子をつけた葉
(2)ヤノネシダ、根茎

照葉樹林下、流れのそばの岩上に生育するヤノネシダ。2020年3月26日 西伊豆町 照葉樹林下、流れのそばの岩上に生育するヤノネシダ。2020年3月26日 西伊豆町
(1)(2)流れのそばの岩上に生育するヤノネシダ





成熟した胞子標本
ヤノネシダ、正常な胞子は28個、小さく歪な胞子は4個程度観察。2020年3月26日 西伊豆町 正常な胞子は24個、小さく歪な胞子は8個程度確認。2020年3月26日 西伊豆町
(1)(2)ヤノネシダ、1つの胞子嚢を壊したようす

ヤノネシダ、胞子上面。2020年3月26日 西伊豆町 ヤノネシダ、胞子側面。2020年3月26日 西伊豆町
(1)ヤノネシダ、胞子上面

ヤノネシダ、胞子上面。2020年3月26日 西伊豆町 ヤノネシダ、胞子側面。2020年3月26日 西伊豆町
(1)ヤノネシダ、胞子上面
(2)ヤノネシダ、胞子側面

ヤノネシダ、胞子上面。2020年3月26日 西伊豆町 ヤノネシダ、胞子側面。2020年3月26日 西伊豆町
(1)ヤノネシダ、胞子上面
(2)ヤノネシダ、胞子側面

ヤノネシダ、胞子上面。2020年3月26日 西伊豆町 ヤノネシダ、胞子側面。2020年3月26日 西伊豆町
(1)ヤノネシダ、胞子上面
(2)ヤノネシダ、胞子側面





まだ成熟していない胞子標本
上の成熟した胞子を採取した葉と同じ葉から採取した。同じ葉の中でも胞子の成熟の程度が異なり、未成熟な胞子嚢では下の写真のような形態を示す。(これだけを見ると雑種のように見えるので胞子の成熟度を考慮しながら胞子観察を行う必要がある。)
正常な胞子は19個、小さく歪な胞子は10個程度確認。2020年3月26日 西伊豆町 正常な胞子は19個、小さく歪な胞子は10個程度確認。2020年3月26日 西伊豆町
(1)(2)ヤノネシダ、1つの胞子嚢を壊したようす(胞子がまだ充実していない胞子嚢)

ヤノネシダ、胞子上面。2020年3月26日 西伊豆町 ヤノネシダ、胞子側面。2020年3月26日 西伊豆町
(1)ヤノネシダ、胞子上面
(2)ヤノネシダ、胞子側面

ヤノネシダ、胞子上面。2020年3月26日 西伊豆町 ヤノネシダ、胞子側面。2020年3月26日 西伊豆町
(1)ヤノネシダ、胞子上面
(2)ヤノネシダ、胞子側面





その他
チャツボミゴケか
鍾乳洞で見られる段々のプールに似た形態の地形が見られ、チャツボミゴケが一帯に密生していました。湧き出す鉱泉の水は石灰岩とは逆で酸性か(なめてみました)。プールの壁を作っているものは赤色の土壌のようなもので、段々のプールを形成していました。チャツボミゴケが優勢に生育し、その他の植物はほとんど見られませんでした。このプールから流れ込む水はそのあたりだけ川底の石などが赤茶色をしていました。チャツボミゴケは酸性のところを好むようですが、新鮮な水が常に流れるようなところでなければ育たず、止水状態のところでは枯死していた。撮影用に標本をシール袋に採取しましたが、ウエットな状態で採取した標本は一晩で黒変してしまいました。

チャツボミゴケ。2020年3月26日 西伊豆 チャツボミゴケ。2020年3月26日 西伊豆
(1)(2)チャツボミゴケ

チャツボミゴケ。2020年3月26日 西伊豆 チャツボミゴケ。2020年3月26日 西伊豆
(1)(2)チャツボミゴケ

チャツボミゴケのプール。2020年3月26日 西伊豆 チャツボミゴケのプール。2020年3月26日 西伊豆
(1)(2)チャツボミゴケのプール

チャツボミゴケのプール。2020年3月26日 西伊豆 チャツボミゴケのプール。2020年3月26日 西伊豆
(1)(2)チャツボミゴケのプール

プールの縁のチャツボミゴケ(枯死)2020年3月26日 西伊豆 プールの縁のチャツボミゴケ(枯死)2020年3月26日 西伊豆 
(1)(2)チャツボミゴケのプールの縁





セイタカチョウチンゴケか
林内、川の流れがえぐった壁面に生育。
セイタカチョウチンゴケか。2020年3月26日 西伊豆 セイタカチョウチンゴケか。2020年3月26日 西伊豆 
(1)(2)セイタカチョウチンゴケか